ふ て い き び ん 第138号 2002.8.6
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ひろせ しんじ: 神奈川県藤沢市
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ご報告第4弾
毎日、夜、消灯の前に病院からおやじが電話をくれます。今日はどんなリハビリをしたという話。こちらからは、誰から連絡があった等々。最後は知大(一番下、小5)と冗談を言って切ります。「ネタがないんだよ。」とは知大の弁。それでも話すことを用意してくれているみたいです。
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リハビリの進行状況は、「うれしい誤算」と言えるくらい。
右手を積極的に使うようにしていて、先日(8/3)は、数字を書いて見せていました。小さな数字だと、左手のガイドが必要ですが、1cm角の数字なら右手だけで書いていました。
7/21には、右手でスプーンを持って水羊羹を食べていました。
7/27には、車椅子に座ったままで、右足の膝を上げて見せていました。その後、杖と手すりと歩行器で歩く訓練に入ったとのこと。100mを往復したとのこと。7/27の段階では、足首に仮の保持具を付けて練習しています。
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車椅子から立ち上がる動作も滑らかになってきました。車椅子のブレーキをかけてから立ち上がる動作を何度もやって見せていました。膝にも力が戻ってきたのでしょうか。8/5の電話では、杖や手すりにたよらないで歩く歩き方を練習していると言っていました。外泊前には、歩くのを脇で介助する方法を習いに来るよう言われています。夏休みを取って、平日に行って習ってこようと思います。
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外泊は、お盆過ぎに予定が入っています。
その前に、今度の日曜日(8/11)には、外出の許可をもらっています。宮が瀬ダムまで気分転換に連れて行こうと思っています。外の空気を吸うのは良いと思うのです。手すりの付いている車椅子用の公衆トイレがあることが分かっている場所、ということで、宮が瀬を予定しています。病院から30分でしょうか。1時間はかからないはず。2年前に、飯盒すいさんに行ったのが、役に立ちました。
実は、先週(8/4)外出許可願を出していたのですが、おやじが「自信がないから、もっと先にしてくれ。」と言ったので、中止にしたのです。それで、看護婦さんに相談をしたら、「気分転換になるから行ってらっしゃいよ。」と言って、おやじに勧めてくれたのです。それで、今度の日曜日の予定なのです。すごいでしょ。病院が積極的というのは、すごいことです。
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今度の病院は、リハビリが中心なので、病院臭さがなくて、入院している人達も自由に動き回っています。公衆電話まで車椅子で行って電話をしています。そちらにも、おやじから電話が行くかも知れません。その時は付き合ってくださいね。電話カードはたっぷり置いてきてありますのでご安心を。耳が少し遠いので大きな声でお願いします。
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不自由は残っても自立できるように、というのが病院のリハビリの方針のようです。トイレが、車椅子から便座へ乗り移るのではなくて、歩いて行けるようなら、かなりの自由度を確保できます。
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ここから先は少し別の話。
おやじのところに来たお見舞いに対して、僕の方からお礼の電話を入れたりすると、何か変な気持ち。「俺、そういう役なの?」そういう関係というのを認めざるを得ないところに来ているのでしょうか。
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下田を畳む話で いとこに相談に乗ってもらった時、「たまには遊びにおいでヨ」と言われて、顔見世に行ってきました。
お袋のお兄さん(87歳)元気でした。わがままだし、太っているし、タバコは吸うし。冗談を言うタイミングがお袋とソックリ。(本当は、お袋の方がおじさんに似てたということだけど。)
今、飲めないのを嘆くより、今までたっぷり飲めたのを感謝しなくちゃ、と言ってました。「『2杯だけ飲んで良い』と言われたら嫌だよね、もっと飲みたくなっちゃうもの。」というのがおじちゃんの弁。そうだよね。おやじ、退院したら、ビールくらい飲ませるつもりでいるけれどね。
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おやじは入院中だけれど、僕だけでドブロクを作った。やっぱ、自分で作った酒が一番安心して飲めるし、確実にお腹に良いし。
ひろせ しんじ
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